オモコロ杯への怒り

現実から目を逸らすな、という言い方がありますが、現実が無慈悲で理不尽であることは改めて言うまでもないことで、現実を見ていないときだけが本当に心休まる時間なのだ、と言うこともできるのではないでしょうか。

少なくともわたしはそうで、つらいことがあるたびに空想の世界に逃げ込んでいます。具体的に言うと、最近は架空のAVを考えてメモに残しています。

以下にその内容を転記します。

・セックスによって物語が停滞することのないAV

まんこ視点のAV

・一人称が「おいら」の女優が、相手の素人男性を「あんちゃん」と呼ぶAV

・「あれは、まだおばさんが若かったころの話……」から始まるギャルもののAV

・いくつかのシチュエーションの詰め合わせではなく、一つの物語として5時間あるAVの、「予感」と題された序盤のチャプター

・明らかに近くで誰かが二重飛びをしている音がするのでかなり気が散るAV

・視力が回復するAV

・行為を終えて、誰といて何をしていても他人は自分とは違うのだという事実を確認させられるだけで人は決して孤独から自由になることは出来ない、孤独なまま、意味もなく生まれて、孤独なまま、意味もなく死ぬのだということをはっきりと確信した女優が涙を流すカットで終わるAV

・頭が良くなるAV

・一回か三回しか見れないAV

・1日分の野菜が摂れるAV

・男優が「いけそう、いけそう」という言い方をするのがかなり引っかかるAV

・服を脱がされそうになったところで女優が男優をはじめ監督その他スタッフを全員裏拳でやっつけて、最後には「女をなめるな」と叫んでカメラにも裏拳を放ちレンズの割れる音で終わる3DのAV

・ご本人登場パターンのAV

珍プレー好プレーパ・リーグのデーゲームでアベックがネッキングを始めた時のみのもんたみたいな感じで知らないジジイのコメンタリーが入っているAV

・耳の不自由な方のために画面右下に丸いワイプで手話通訳者(経験が求めらるので多くはベテランの女性、もしくは男性)が映っていて、例えば女優がイキそうな時にはちゃんと切なそうな表情を作って「イク、イク」と通訳してくれるAV

・乱行パーティの参加者が、ひとりの人間に宿る複数の人格だったことが最後に明かされるAV

・最後にタイトルが出るAV

・ウチが東海道五十三次宿場町暗唱に挑戦するAV

・登場人物が「この世界は作りもので、自分たちはAV作品の登場人物なんじゃないか」ということに気付くAV

・光源が月光だけのAV

・おばさんの女優が「おばサンシャイン おばサンシャイン おばさん今日も頑張ろう♪」と歌いながら現場に入ってきたAV

・女優が何を要求されても「せずにすめばありがたいのですが」と言って何もしないAV

・av

・冒頭に結末が提示されるAV

・全部逆光のAV

・新種の虫が見つかったAV

オーロラを見て感動するだけのAV

・ウチが生まれたることになったAV

・「おちんちんおいしい?」「おいしい」などのやり取りが全て切り返しで撮られているAV

・男女が行為を行っている部屋に置いてあるテレビの画面に、そのAVを見ている自分の姿が映っているめちゃくちゃ怖いAV

・ラストと冒頭が繋がっている円環構造のAV

・明確な結末を用意せず、見た人がそれぞれに解釈できるAV

・男優にクラッシュバンディクーの木の仮面のヤツが付いていて「もっとじらすんじゃ」とかアドバイスされてるAV

セクサロイドを犯していると思っていたら、セクサロイドは自分の方で、犯すように仕向けられていた、ということが分かり、ショックで倒れると、修理を依頼する電話をかける女性の足元が映って終わる一人称視点のAV

空撮のAV

ラルフ・ローレン氏が「雲の上を歩いているようだ」と称したAV

・「ウノ、ドス、トレス、クアトロ」で始まるAV

・イクと女優が手元のサンプラーMacの起動音を鳴らすAV

・花火だけで表現したAV

・人様にお見せできるようなレベルじゃないAV

・三百年前のAV

・フェイの問題(風来のシレン)のBGMが流れているAV

・『お寺で口論』という本当にそれだけのチャプターがあるAV

・心のAV

・関口班、三宅班がそれぞれに用意した贅を尽くした料理をパネリスト選択させ選択した人数が多い側のみがそれを食べることができるという内容のAV

・冒頭に「初体験はいつ?」「10万18歳」というインタビューがあるデーモン小暮のAV

・画面にはフラワーロックしか映っていなくて少し遠くの方で聞こえる女優のあえぎ声とかバックでしてる時にパンパンなる音とかに反応してたまにフラワーがちょっと踊るだけのAV

・ことを終えてぐったりしているおばさんの女優が首だけカメラの方に向けて「実は私、万引きGメンなんです…」と言って終わる、本物の万引きGメンが出演していたことが最後に明らかになるよく分からないAV

・あえぎ声をたよりにカメラが濃霧の中の被写体を探し回るAV

・冒頭に「性感帯はどこ?」「聞いちゃダメ。聞いたらおしまい。聞いて偉くなった人は誰もいない」というインタビューがある萩本欽一のAV

チンコハエがたかるAV

・絶対にダルマが映っているAV

・キスしている間だけレベッカのフレンズが流れるAV

・行為を終えてぐったりしている女優がカメラ目線で「あなたの心には何が残りましたか」と尋ねて終わるAV

・虎に乗ったAV女優消防団を怪我させるAV

・男優が射精するとフレンドパークハイパーホッケーで得点した時の効果音が鳴るAV

・「無題」と題された芸術性の高いAV

 

 

いかがでしたか?みなs



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このブログの筆者の母です。娘はこの記事を書き終える前に大爆発して死にました。警察によると架空のAVの考えすぎが原因とのことでした。

この記事は「オモコロ杯」というインターネットの企画?に応募するために書かれたようです。そんなくだらないもののために娘の命は失われました。

 

現実は確かに無慈悲で理不尽です。でも、私は、絶対に、オモコロ杯を、許さない。